5月17日にグローバル愛知は今年3回目のオンライン集団面接講座を開催いたしました。今回参加した留学生の中には社会人経験者もおり、面接に慣れている学生と準備を始めたばかりの学生でばらつきがありました。

世界的に見て日本の就職活動はとても独特で、他の国では卒業後に就職活動が始まることは珍しくありません。また、新卒採用をほとんど行っていない国も多いです。そのような国の若者はどのように就職をするのかと言うと、長期休暇や卒業後に数か月間インターンシップをして経験を積んだり、アルバイトをして職歴を身に着けます。インターンシップもお遊びのようなものではなく、実務をすぐに行います。

自国での就職が難しい学生は、海外へ行き他の国の言語を身につけたり、仕事の経験をして自分の学歴や職歴を作ります。日本では就職後に研修の期間を設けている企業も多いですが、海外では即戦力であることを期待されるので、研修制度が整っていない会社も多いです。

このような就職活動の背景にも大きな違いがあるため、留学生たちは日本の就職活動の決められたルールや無意味に思える質問に戸惑うことが多いです。日本の新卒面接では、学生時代のインターンシップ経験や専攻の専門性、研究の内容よりも、マナーや人柄、雰囲気、第一印象という主観的な採用目線を持っている会社も多いので、面接講座を行い、日本の面接ではどのような事を見られていて、どんな答えを期待されるのかも伝えています。

　一番理想的なのは、留学生も日本の就活システムを理解し、企業側も国により就活文化に大きな違いがあることを理解し、説明や質問に工夫のある面接をすることが望ましいです。今後も引き続き面接講座を積極的に実施していきます。